やりきったとは、こういうこと

ちょっと夏休み気分、綾奈ゆにこです。「ペーパーマリオ オリガミキング」面白すぎでは?


先日、舞台「We are RAISE A SUILEN~BanG Dream! The Stage~」の公演が無事終わりました。観て下さった方、ありがとうございました。わたしは久しぶりに親の気持ちで見守りました(昨年2月の武道館で一度なくした親心……)。


RAS舞台、語りたいことが多すぎて、いっそ何も語らなくていいのではと思う。舞台がすこぶる素晴らしくて、「観ていただいたものが全てです」と言える幸福よ。関わって、あ~今幸せだなと思った瞬間があった。場当たりという、立ち位置や装置の動き等を確認する作業の時。客席からステージを観て、このシーンを作れて良かった、幸せだ~! と思った。そして、死ぬなら今がいいと思った。舞台に関してはもう出来ることは無かったし、ちょうどその朝、ひとつ大きな仕事を送って身軽になったところだった。控えている仕事も、今なら迷惑かけない。


自暴自棄とは違う。重い重い責任(感)から解放された気分だった。


舞台は、心から大成功と言えるものだった。日に日にさらに熱量が上がっていく舞台、お客さまはもちろん、関わる皆さまが喜んで、楽しんでいらっしゃるのが分かった。わたしもだんだん、お客さん視点で観られるようになり、客席で普通にブレード振ってた。そして迎えた千秋楽。ステージを観ながら、なんの脈略も無く、ある言葉が脳裏によみがえった。


「あなたは0から1が作れない人だね」


5年ほど前、人から言われた言葉。あるいは呪い。わたしは心の中でぽつり、「作れたじゃん」と答えた。RASというキャラクターは、名前から設定から0から作った。もちろん、自分ひとりで作ったものでは無く、関わった全ての人々が作り上げた子たちだ(キャストの皆さんをヒントにしている部分もある)。だから、そう思うのはおこがましいというか、図々しい。けれど、わたしを蝕んでいた呪いは、その時、解けた。


舞台自体、やるなんて思ってもみなかったし、その脚本を自分で書けるとは思わなかった。感謝しかないです。RAS(と、たえ)の未来を照らす一助になれたら、本当に嬉しい。TVアニメ2nd Seasonと3rd Season、RAS舞台で、ようやく、やりきった感覚。人生初めてシリーズ構成を務めた時みたいに一ヶ月くらい真っ白になって頭使いものにならなくなるかと思ったけど、ダメになったのは一日だけで、翌朝目覚めてすぐ新しいアイデアがぽんぽん浮かんだので、まだ死ねないなと思った。


2nd Seasonに取り組む際、わたしは自分を変え、関わるみんなを幸せにしたいと思った。それが綾奈ゆにこ第2章の始まりだとすると、7/21からは第3章。未だ先の見えない世の中だけど、未来が明るく感じられる。そんな舞台でした。




7/31(金)12時~8/10(月、祝)、千秋楽アーカイブが有料配信されます。7/31(金)20時~出演キャストさんと同時再生実況企画があるそうなので、ぜひ。



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